草木と痛絵馬が萌える季節
11/4/19
17日の日曜日。
鷲宮神社の絵馬掛け所で、参拝に来た若い男女が足を止めていました。
彼等の見つめる先では、モノトーンのナギ様が、静かに祈りを奉げていました。
鷲宮神社の絵馬掛け所には、萌えキャラやネット用語などを描いた『痛絵馬(いたえま)』が
たくさん奉納されています。
コピックを使った色鮮やかな絵馬や、防水スプレーとマジックで描き出したモノトーンの
絵馬など、その技法や内容は作者によって千差万別。
毎週来るたびに『新作』が増えているため、何度来ても飽きません。
この痛絵馬ですが、単に『可愛い』『上手い』というだけではありません。
幾重にも掛けられた絵馬を覗けば、奉納当時の世相が絵日記のように見えてきます。
お焚き上げ直後のイカちゃん絵馬に一月一日のウサ耳こなた、幸手ギャラリー再開祈願、
チョコを作るあやの、まどかマギカのコスプレゆたか、とある入試の合格祈願――
絵馬をカランカタンとめくるたび、過去になっていた記憶が戻ってきて、
つい懐かしい気持ちになるのも悪くない贅沢です。
勿論、痛絵馬日記は明るい平和な内容ばかりとは限りません。
冒頭でも取り上げましたが、
最近、神社ではナギ様に因んだ絵馬をちらほら見かけるようになりました。
ナギ様はアニメ『かんなぎ』に登場するヒロイン(神様)で、
さきの大震災で大津波が押し寄せた、宮城県七ヶ浜町ゆかりのキャラクターです。
春遠き東北の地が、一日も早く復興しますように。
七ヶ浜の守り神である彼女なら、そんな願いをきっと叶えてくれるはず……
というか絶対叶えて欲しいです。
休日と大安に晴天が重なった17日の神社は、沢山の参拝客で賑わっていました。
気持ち良さそうに眠る赤ちゃんを囲んでいる宮参りの家族や、
友達と怖いもの見たさに来た高校生など、オタク以外の人も大勢繰り出しています。
そしてその多くが途中で参道を逸れて、記念撮影用のカメラを痛絵馬に向けていました。
プロのような出来栄えに感嘆の声を漏らしたり、
好きなキャラの絵馬を見つけてはしゃぎながら写メを撮ったり、
痛絵馬を奉納中の人に、どうやって描いたのか質問してみたり、
復興祈願の絵馬を見て、思わず背筋を伸ばしてみたり、
今日も多くの参拝客が、痛絵馬に驚かされたり、元気を貰ったりするのでしょう。
皆さんも一度、そんな『日本一痛い絵馬掛け所』で、萌えたり吹いたりしてみませんか。
(著者:しほぐるむぁ)
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