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レストラン大酉茶屋最終営業

17/03/17

　知ったのは、1/22のこと。
　このところ夜営業には行ってるけど、昼営業は行ってないし、かつ丼まだ食べてないな・・・と、昼の大酉茶屋へ。小正月も過ぎているというのに参拝渋滞もあって、大酉茶屋でも店先で土産や甘酒の販売が。商店街の方の話では、今年は特に初詣が分散していたらしいです。

　そんなわけでこの日の大酉茶屋はちょうど満席。で、ふと見ると閉店のお知らせの貼り紙が。
えええー閉店？！

　最終営業日の夜は当然行くとして、その日は昼間は用事が。しかしかつ丼食べ損なったままでは何とも心残りなので、その前日に食べに行きました。親子丼とかも食べたかった・・・。

　そして最終営業日。
夜営業の開始は18時で、ほぼちょうどに行ったのですがすぐ客でいっぱいに。前日に予約入れておいてよかった・・・。
この日は最終営業ということもあって、飲み放題4000円プラスおつまみ各種300円均一という形。さすがに最終日なのでピーク時の銘柄数とは比べるべくもないのですが、それでも秋田の「新政」をはじめ、錚々たる銘酒十数種類の瓶が並んだ様はなかなかない光景です。でも最初に頼むのは、やっぱりここで出会ったかよちん・・・もとい「花陽浴　美山錦」。
おつまみも鶏唐揚げとか、かつ煮とか旨いものがいろいろ。

　ひとりで来て大テーブルで相席だったのですが、「ここが閉まるとどこで日本酒飲めばいいんだ？」という声も。何でも仙台に行ったときに「なかなか手に入らない酒がある店」だと連れて行ってもらったら、大酉茶屋で普通に飲んでた酒だったとか。

　銘柄の充実ぶりもなかなか類を見ないのですが、飲み方の提案までしている店となると稀でしょう。というか、他にあるのか？
クリスマスパーティを発泡性の日本酒(具体的には「おみき」)で乾杯とか、和菓子をつまみながら甘口の日本酒を頂くとか・・・１年半ほどの営業でしたが、飲めるようになってからの二十数年よりもよほど日本酒について学んだ期間だったと言えましょう。
個人的に一番印象的だったのは、去年のバレンタインデーでの貴醸酒とフランス産チョコの組み合わせ。大酉茶屋がなかったら貴醸酒の味を知ることもなかったかも・・・。
むしろ日本酒になじみのない人にこそ貴醸酒は勧められるのでは？と、正月くらいしか日本酒を飲まない親に貴醸酒を持っていったら「蜜のよう」と好評でした。
ちなみに上述のフランス産チョコは栗橋の井上酒店でも買えます。バレンタインデー前後の期間だけかもしれませんが。本来の組み合わせとしては貴腐ワインなのですが、豊かな香りと甘みという点では貴醸酒も似ている感じです。
ひとくちに日本酒といっても、多彩なものです。

　そして閉店時間の21時。
最後は全員で酒瓶持って記念撮影。もちろん選んだのはかよちん・・・じゃなかった「花陽浴」です。
閉店は寂しいですが、祭の終わりのような賑やかなフィナーレでした。

　店主は大学に戻って酒蔵の研究などをされるということで、またいつの日か、新たな日本酒の魅力を発掘して戻ってきてくれたらいいなと思います。

　その日を楽しみに、相武酒店の揚げ餅をつまみに家飲みです。

つじどうりょう

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